宜紅工夫茶(いこうこうふちゃ):湖北省を代表するクラシックな紅茶

宜紅工夫茶(いこうこうふちゃ)、略して宜紅工夫または宜紅は、中国湖北省で生産される完全発酵の紅茶です。紅茶のなかでも傑出した逸品であり、19世紀には欧米へ大量に輸出されました。近年はその品質にさらに磨きがかかり、市場での評価はキーマン紅茶(祁門紅茶)やラプサンスーチョン(正山小種)にも引けを取りません。

宜紅工夫茶

宜紅工夫茶の産地と歴史

宜紅工夫は湖北省で生産され、鶴峰、長陽、恩施、宜昌などの県が主な産地となっています。この地での茶の栽培には1000年以上の歴史があり、優れた気候風土と製茶技術により、多くの茶が輸出されてきました。茶樹の品種には、宜昌大葉種、宜紅早、恩施大葉種、鶴峰苔子茶、恩施苔子早、巴東苔子茶、五峰大葉種、五峰柳葉種などがあります。

宜紅工夫茶
宜紅工夫茶

製造方法

清明から穀雨の時期にかけての茶(清明茶・穀雨茶)が良質とされ、一芯一葉または一芯二葉の茶葉を摘み取ります。製造工程には、採茶、萎凋、揉捻、発酵、乾燥が含まれます。萎凋は室内で行うことが多く、時間はかかりますが品質が向上します。揉捻のあとに発酵させ、茶葉を撚り状に整えながら香気を引き出します。最後に110℃で乾燥させ、荒茶(毛茶)となります。

宜紅工夫茶

宜紅工夫茶の淹れ方

茶器:茶器は問いませんが、紫砂壺や磁器の茶碗・茶杯がおすすめです。お湯:湧き水やミネラルウォーターを沸騰させ、95℃〜100℃が最適です。ない場合は水道水でも構いません。茶葉の量:比率1:50、つまり100mlの急須に対して川宜工夫茶を2g使用します。抽出時間:1煎目は3分、以降は1煎ごとに1分ずつ延ばします。

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