茶園の管理は本当に大切です。適切な管理は収量を増やすだけでなく、品質も年々向上させます。もし管理を怠れば、茶園が「急速に衰退」することは珍しくありません。店長もここ数年、梨山、阿里山、清境、竜鳳峡で茶園管理に失敗した事例をいくつも見てきました。
最近の事例では、梨山でのことです。もともと品質も収量もずっと優秀だったのですが、数年前に土地の賃貸契約が満了となり、地主が回収して自ら茶の木の管理を引き継ぎました。しかし、管理が行き届かなかったため、茶園は2〜3年で「急速に衰退」し、年間収量は1,200 kgから60 kg足らずに激減、茶の木も大量に枯れてしまいました。
店長の推測ですが、地主は賃料を値上げしたかったものの折り合いがつかなかったか、「梨山茶は高値で売れるから自分で回収して儲けよう」と考えたのでしょう。ところが、ずさんな管理のせいで2年以内に茶の木の大部分が枯れてしまいました。今から新しく茶の木を植え直して収量を回復させようとしても、6〜7年はかかります。数百万円の地代の収入を失っただけでなく茶葉の売上も得られず、さらには後始末に多額の費用までかかっているわけで、まさに割に合わない結果となりました。
茶の木は水と肥料をやっておけばいい、などと思わないでください。肥料の配合を間違えたり、灌漑が不適切だったり、風通しが悪かったり、寒害を受けたりすれば、すぐに傷んでしまいます。茶園によって地形や向き、水文条件は異なるため、教科書通りの管理をそのまま当てはめることはできません。だからこそ、茶園の管理はプロに任せるべきであり、その土地の気候風土を熟知した「現地の管理者」に見てもらう必要があるのです。
写真はまさにその梨山の事例です。角が立たないよう一部隠していますが、左側が地主に回収された茶園です。左右の生育具合の差がどれほど激しいか(もともとは両方とも同じ状態でした)、お分かりいただけるでしょう。この事例からも、茶園の管理がいかに重要であるかがよく分かります。