2022年 梨山冬茶の生育および収穫状況について

先日、今年の梨山冬茶は「少量ながら高品質」になりそうとお伝えしましたが、店長としての言葉を改めなければなりません。今年の梨山冬茶は「良質な茶葉が少なく」、「生産量も少ない」そんな一年になりそうです。

2022年梨山冬茶の生育および収穫状況

10日ほど前に店長が茶畑の様子を見に行ったときは、茶芽の数は多くないものの肉厚でしっかり育っており、このまま順調に育てば間違いなく最高の品質になると確信していました。しかし、10日後に再び訪れてみると、少し大きくなっている茶芽もあれば、まったく成長していないものもあり、思わず言葉を失いました。主な原因は北東の季節風の到来が早く、寒さで茶葉が十分に育たなかったことです。控えめに見積もっても、今年の梨山冬茶は20%の減産となる見込みです。さらに、このように小ぶりな茶葉から作られたお茶は品質も芳しくなく、結果として極上のお茶の量が大幅に減ってしまうのです。

2022年梨山冬茶の生育および収穫状況

さらに厄介なことに、梨山に通じる道路が寸断され、茶農家は茶葉(生葉)の運搬に水路を使わざるを得なくなっています。理想としては1時間以内に製茶工場に届くことですが、現実はそう甘くありません。茶畑での作業、トラックから水辺への積み替え、いかだへの積載、水路での輸送、いかだからの荷下ろし、そして工場までのトラック輸送と、多くの工程で遅れが生じています。茶葉が放置されすぎると、傷んだり、熱を持ったり、発酵が早まったりして、品質が急激に落ちてしまいます。

2022年梨山冬茶の生育および収穫状況

ここ数日、梨山で茶葉を見て、実際にテイスティングした評価は、「生産量が少ない」、「良質な茶葉が少ない」という一言に尽きます。現在、30種類の完成品を試飲しましたが、スコアはおおむね40点から75点ほどで、基準に満たないものが大部分を占めています。このような茶況には本当に頭を悩ませますが、店長としての仕事は美味しいお茶を見つけ出すこと。厳しい状況のときこそ前向きに捉え、お茶の専門店としての真価を発揮するチャンスだと思っています。

2022年梨山冬茶の生育および収穫状況
2022年梨山冬茶の生育および収穫状況
2022年梨山冬茶の生育および収穫状況
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