焙火茶とは

お客様からのご質問:「焙火茶」とは何ですか?生茶や熟茶とはどのような関係があるのでしょうか?お客様から焙火香(ほうかこう:火入れの香り)のあるお茶を買いたいというリクエストがあったのですが、当店はこれまで高山茶を中心に扱ってきたため、このあたりがあまり詳しくありません。どのようなお茶が焙火茶に分類され、どのお茶が焙火香をより楽しめえるのか教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたします!

長興茶行:いわゆる焙火(火入れ)とは、荒茶が作られた後にもう一度乾燥・焙煎の工程を行うことを指します。この工程を経たお茶を焙火茶と呼びます。焙火の軽いものは生茶に属し、包種茶や高山茶はいずれも軽焙火の生茶です。やや重めのものは紅水烏龍のように、半発酵(半生熟)または熟茶に属します。

昔の焙火という技法は、お茶の水分を飛ばして運搬や保存をしやすくするために行われていました。しかし後になって、焙火を経たお茶は保存や運搬がしやすくなるだけでなく、独特の焙火香が生まれ、味わいに深みと奥行きが増すことがわかりました。さらに、出来のあまり良くないお茶であっても、焙火によって調整することでより美味しく仕上げることができます。

焙火を経たお茶は総じて、香りが高く、火香や熟した果実のような香りが漂います。また、まろやかでコクがあり、何煎も楽しめて、水色(お茶の色)が濃いという特徴があります。口当たりは甘みがあってまろやかで、刺激が少なく、苦みが抑えられています。近年は交通網の発達した現在でも焙火茶が作られ続けているのは、その特別な風味が多くの人々に愛されているからです。

焙火茶は現在でも主に中・低標高の茶産地で作られています。軽焙火の茶をお探しの場合は、坪林や名間などの茶産地へどうぞ。中焙火以上をお探しの場合は、鹿谷に行ってみるとよいでしょう。伝統的な凍頂紅水烏龍はやや強めの焙火を採用しており、品質も焙火香の表現も非常に優れています。当店でも各種焙火茶を取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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