台湾高山茶のご紹介

高山茶とは、標高1,000メートル以上の茶区で生産される烏龍茶の総称です。高冷地ならではの低い平均気温と大きな寒暖差、少ない日照時間により、茶葉はゆっくりと成長します。さらに、それぞれの茶区が持つ独自の「山頭韻(その土地ならではの香りや味わい)」が加わることで、爽やかな香りと心地よい余韻(回甘)を持つ烏龍茶に仕上がり、台湾で広く親しまれています。

現在、台湾における高山茶の主な産地は、南投の杉林溪および仁愛郷、台中市の和平区、そして嘉義の阿里山茶区です。中でも南投県は高山茶の生産量が最も多く全体の50%以上を占め、それに阿里山が続きます。梨山高山茶は生産量が最も少ないものの、標高最高2,500メートルという高地で生産されるお茶は、まろやかで後味が良く、最高品質として最も人気を集めています。

高山茶葉のご紹介

▲梨山地区の高山茶は生産量が少なく、高品質です。

高山茶が人気を集める理由は、主に高冷地の低い気温と大きな寒暖差により茶葉の成長が遅くなり、渋みが抑えられて、ウーロン茶の心地よい余韻が引き出されるからです。また、高冷地での茶の栽培は容易ではなく、茶農家が丁寧に手入れを行うため、茶葉は一般的に肉厚でペクチン(膠質)が豊富になり、口当たりも一層まろやかになります。豊かな余韻やなめらかさに加え、平地の茶葉との最大の違いは、高山茶の多くが軽めの焙煎、あるいは無焙煎で仕上げられている点です。そのため香りが非常に高く、高山ならではの豊かな風味をお楽しみいただけます。

高山茶葉のご紹介

▲肉厚に育った茶葉は高山茶の大きな特徴です。

高品質ゆえに生産が難しく、高山茶のコストは総じて高くなります。通常の製造コストは 600 g あたり NT$800 以上かかりますが、市場では 600 g あたり NT$500 前後で「梨山」「阿里山」「杉林溪」を謳うお茶がよく見られます。これらは通常、低標高の茶葉や海外からの輸入品であることが多いため、高山茶をご購入の際は十分ご注意ください。

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