石門茶区は新北市石門区に位置し、鉄観音茶の特産地です。石門茶区は台湾に2つしかない鉄観音の産地のうちの1つであり、最大規模を誇ります。現地での鉄観音の栽培面積は130ヘクタール、年間生産量は約60,000 kgに達し、台湾国内で非常に人気があるほか、日本やアメリカなどの海外市場へも輸出されています。
石門地区は海岸沿いに位置しながらも背山側にあたるため、茶の栽培に適した環境が整っています。大正8年(1919年)に「硬枝紅心」という品種が導入されて包種茶が作られるようになりましたが、硬枝紅心は枝が硬く新芽の出方が少ないため、包種茶としては競争力に欠けていました。昭和51年(1976年)に茶業改良場の指導のもと、鉄観音の製法を導入し、現地の気候に合わせて調整を加えた結果、石門の鉄観音茶はコクと甘味があり、ほのかなフルーツのような酸味と香りを帯びた、消費者に大変愛されるお茶となりました。現在、石門区は台湾最大の鉄観音茶産地となっています。