茶畑の防霜ファン

今回は「茶畑の防霜ファン」についてちょっとお話ししたいと思います。店長が初めてこれを見たのは10年以上前の福寿山農場でした。当時は、福寿山農場も太っ腹だな、茶の木を涼しくするために扇風機まで設置してあげているのか、なんて思ったのですが、実はその逆で、低温から守るためのものだったんです。

茶園の防霜ファン

高山茶のエリアでは春や冬によく霜が降りるため、新芽が霜で凍ってしまうと台無しになってしまいます。そこで活躍するのが防霜ファンです。地上6〜10メートルのところにある暖かい空気を地面に向けて送り込み、「放射冷却現象を和らげ」、「茶の木周辺の温度を上げる」ことで、霜害のリスクを抑えます。

茶園の防霜ファン

茶畑に防霜ファンが設置されているのを見かけたら、いくつかのことが分かります。1つ目は、その茶畑が高標高にあること。2つ目は、茶農家がしっかりとお金をかけて茶畑を管理していること。そして3つ目は、ファンが高価なため、おのずとお茶の価格も高くなるということです。冒頭でお話しした福寿山農場は言うまでもなく、お茶は600 gあたり1万台湾元近くします。その他で防霜ファンを見たことがある翠峰、奇莱山、新佳陽、竜鳳峡も、すべて価格帯が高めの茶畑であり、どこも非常に人気の高いところばかりです。私たち茶商の視点から見ると、防霜ファンの設置は「茶畑の管理が行き届いているか」を見極める上で、大きな加点ポイントになります。

茶園の防霜ファン

茶畑の霜害といえば、ここ10年で最も深刻だったのは2020年4月12日です。翠巒、東眼山、大同山、奇莱山、翠峰の各茶産地が霜害に見舞われ、その中でも翠峰の被害は「超劇的」でした。風向きに面した多くの茶畑では茶葉の半分がダメになり、ある大手製茶工場では売上が一気に3000万も吹き飛びました。当日の翠峰エリアは悲惨な状況でしたね。あの時の霜害が茶農家たちのトラウマになったのか、その後は翠峰で防霜ファンの設置が急増し、今では台湾随一の防霜ファン密集地となっています。

茶園の防霜ファン

最後に、防霜ファンを1基設置するのにいくらかかると思いますか?2021年当時で1基30万台湾元でしたが、ここ2年で値上がりしたかどうかは分かりません。そう考えると、お茶の価格が少し高くても納得がいきますよね。

茶園の防霜ファン
茶園の防霜ファン
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