嶗山緑茶:中国クラシックな北方の緑茶

嶗山緑茶は、山東省青島市で生産される緑茶の一種です。条索形(撚り合わせた形状)の茶葉で、外観は細長く、淹れると際立つ香りと新鮮ですっきりした甘みが楽しめます。山東省の有名な緑茶品種であり、中国緑茶界の新星でもあります。

嶗山緑茶

嶗山緑茶の産地と特徴

嶗山緑茶は日照緑茶と同様、「南茶北移(南方の茶を北方に移植する)」によって生まれたお茶です。青島市の嶗山地区は海に近く、気候が比較的穏やかなため、中国における茶栽培の北限となっています。嶗山緑茶と日照緑茶は、中国北方の緑茶を代表する存在です。緯度が高いため、南方に比べて茶の収穫期の気候が涼しく、そのため嶗山緑茶は南方の緑茶とは全く異なる特徴を持ち、渋みが少なく、独特の香りを楽しめます。嶗山緑茶は、色・香り・味わい・余韻・形状のすべてに優れていることから、広く親しまれています。

嶗山地区は気候が穏やかで、中国の茶栽培の北限です。ここの夏季平均気温は25℃、年間平均気温は12.2℃で、冬にはよく雪が降ります。冬の寒さが厳しいため、茶の収穫は春、夏、秋の3シーズンのみとなります。そのうち春茶が最も品質が良く、秋茶がそれに続きます。嶗山緑茶の最大の特徴は栗のような香ばしさがあることで、エンドウ豆のようだと言われることもあり、大変ユニークな味わいです。

製法

春茶が最も良く、秋茶がそれに続き、夏茶が最も手頃です。摘採は新芽と二枚の葉(一心二葉)や、新芽と一枚の葉(一心一葉)が最適です。製造方法は、殺青(加熱処理)、揉捻(もみ)、乾燥の3つの工程に分かれます。殺青の温度は約150〜200度で、約2分間炒ります。揉捻では茶汁をしぼり出して茶葉の表面に付着させます。乾燥によって水分量を6%まで下げれば、荒茶の完成となります。

季節や茶葉の特性に合わせて、嶗山緑茶(ロウサン緑茶)には平らな形状の扁茶と、よりった形状の巻茶の2タイプがあり、近年は扁茶が多く見られます。

嶗山緑茶の淹れ方

湧き水や渓流の水を使用し、お湯の温度は約80度にします。茶葉の量は約1対50の割合(つまり100mlの急須に対して嶗山緑茶2g)が目安です。1煎目は3分間蒸らし、2煎目以降は1煎ごとに1分ずつ時間を延ばします。

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