高山茶の茶摘み人手不足が深刻化店長の日常 / By 廖長興茶業 / 2026 年 9 月 29 日 近年、台湾茶の生産コストが急騰しています。肥料価格の大幅な上昇に加え、人手不足によって人件費も大幅に跳ね上がりました。高山茶の産地を例に挙げると、もともと茶葉(生葉)600gあたりの摘採コストは60元でしたが、昨年の冬茶シーズンには80元にまで上昇しました。生葉3 kgから仕上げ茶600gを作るとして計算すると、仕上げ茶600gあたりの生産コストが100元増加したことになります。 台湾の農村部では高齢化が進んでおり、茶摘みの主力はすでに地元の台湾人から、ニューカマー(新住民)や外国人労働者へと移行しています。彼らのほかにも、家族が台湾へ「親族訪問がてらアルバイトをする」ために来台することがあり、こうした親族訪問者たちは近年、高山茶の生産を支える新たな戦力となっています。しかし、コロナ禍の発生により親族訪問者の入国ができなくなり、それが高山茶産地での深刻な人手不足を引き起こしました。 高山茶の産地における人手不足には、主に2つの大きな理由があります。まず、高山茶の産地はもともと労働者の確保が難しいということです。次に、現地の製茶工場がすでにこうした茶摘み部隊に頼りきった体制になっていたため、コロナ禍以降の人手不足がより深刻なものとなりました。2021年は人手不足が最も深刻を極めた年で、店長は茶摘みの最高賃金が600gあたり100元に達したという話も耳にしました。これは茶葉600gを作るだけで摘採コストが500元かかる計算になり、非常に驚きです。 製茶工場のオーナーからは、外国人労働者や親族訪問者の手助けがなければ茶摘みが絶対に終わらないため、彼らの協力には心から感謝しているという声を聞いています。外国人労働者や親族訪問者にとっても、台湾での茶摘み賃金は本当に魅力的で、一生懸命働いて1日5,000元を稼ぐほうが故郷での月給よりも多くなります。そのうえ、台湾人は大半が親切であるため、彼らも総じて台湾を気に入っています。 3月から外国人労働者の入国規制が緩和され、家族訪問も通常通りに戻ると聞きました。今年の春茶のシーズンには、深刻な茶摘み人手不足も少しは解消されるかもしれません。それにしても、2020年から2023年にかけて台湾の茶業が直面した困難は本当に数多くありました。2年で3度の干ばつ、肥料の大幅値上げ、高山での歴史的な寒波、そして深刻な人手不足と、今振り返っても頭が痛くなります。