梨山茶は台湾で最も標高の高い高山茶です。本物の梨山茶は市場価格で600 gあたりNT$2,000以上、最高でNT$10,000以上で取引されていながら、常に品薄状態が続いています。それでは、飲んだ人の記憶にいつまでも残る梨山茶の魅力とは一体どこにあるのでしょうか?
まろやかですっきりとした甘み:梨山茶の最大の特長は、心地よい甘みとなめらかな口当たりです。茶畑の標高が1,600〜2,500 mに位置するため、冬や春には雪や霜が降りることが多く、昼夜の寒暖差が20度になることも珍しくありません。このような低温かつ寒暖差の激しい環境で育つため、梨山茶は苦渋みが少なく、葉にペクチン(膠質)が豊富に含まれており、まろやかで甘い味わいになります。
独特な花の香り:高標高地で育つため、梨山茶の香りは他の産地のものとは異なります。キンモクセイのようであったり、白蘭(モクセイ科の花)のようであったりと、非常に魅惑的です。さらに、梨山周辺ではリンゴや洋梨の栽培が盛んで茶畑のそばに果樹が多くあるため、お茶にもほのかな果実の香りが移り、味わいに深みが増します。
まろやかな甘みや独特の花の香りのほかにもう一つ、梨山茶には幽玄な「山頭韻(山の気配)」が宿っています。年間を通して高山の冷たい風に吹かれているため、この地のお茶にはかすかな冷涼感があり、その儚げで奥行きのある味わいが実に格別です。