日鋳雪芽

日鑄雪芽は「日鑄茶」とも呼ばれ、浙江省の日鑄嶺で生産される、緑茶に分類される中国の歴史的な名茶です。日鑄雪芽の特徴は、細くて尖った新芽と、ランの花や雪のように白く際立つ産毛(白毫)にあります。そのため「蘭雪茶」とも呼ばれ、美しく味わい深いお茶として親しまれています。

浙江省紹興県の南東にある会稽山の日鑄嶺は、土壌が肥沃で、年平均気温は16℃、年間降水量は1400mm、冬にはよく雪が降る地域です。古くからお茶の産地として栄え、北宋の欧陽修は「お茶は両浙で盛んであり、両浙の品の中で日鑄が第一である」と称賛しました。また、北宋の詩人・晏殊の詩『烹日註茶』にも「日鑄貯以小瓶蠟紙丹印封之…皆有歲貢」と記されており、日鑄雪芽の優れた品質と長い歴史がうかがえます。

日鑄雪芽

製法・仕上げ

製造工程は、摘採、殺青、揉捻、乾燥に分かれます。産地では茶の芽吹きがやや遅いため、一般的に穀雨の時期を過ぎてから、一芯一葉の状態のものを摘み取るのが最適とされています。摘採の際は産毛を傷つけないよう注意が必要で、傷がつくとお茶の価値に大きな影響を与えます。

殺青の工程は一般的な緑茶と同様ですが、揉捻の際の力加減はやや軽めに行います。乾燥工程は日鑄雪芽の製法における大きな特徴であり、「毛火」と「足火」の2段階に分かれます。毛火の焙煎では高温で薄く広げ、温度約85℃で3分ごとに裏返し、約15分間乾燥させます。足火の焙煎は低温で行う方法で、温度約70℃で10分ごとに裏返し、約60分間かけて乾燥させます。

製法がしっかりと守られ、茶葉の品質が良ければ、最高品質の日鑄雪芽を作り上げることができます。その特徴は、細く尖った芽と際立つ白毫です。お湯を注ぐとランの花や雪のように美しく、銀色の産毛が浮かび上がり、鮮やかな緑色の茶葉となります。爽やかで長持ちする香りと、奥深くまろやかな甘みの余韻をお楽しみいただけます。

美味しい淹れ方

湧水またはミネラルウォーターを使用し、湯温は約85℃がおすすめです。茶器は茶葉の形や色を楽しめるガラス製が最適です。陶器の急須を使用することもできますが、目で楽しむ魅力は少し少なくなります。お湯を注ぐ際は、カップの内側に沿わせるように淹れるのがベストです。抽出時間は1回につき1分、4煎ほどお楽しみいただけます。

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