ポン風茶(東方美人茶)の由来

ポン風茶(椪風茶)は台湾の特有種であり、100年前からその記録が残っており、台湾各地で作られています。産地が比較的広範囲にわたるため、東方美人茶、シャンパンウーロン、白毫烏龍茶、虫食い茶、膨風茶、文山紅茶など、多くの別名を持ち、それぞれの名前には異なる由来や謂れがあります。

ポン風茶と膨風茶:主に新竹や苗栗地区におけるこのお茶の呼び方です。「ポン風(椪風)」にはほら吹きという意味があります。その由来は、ある茶農家が虫に食われて状態の良くない茶葉を収穫したものの、製茶してみたところ非常に独特な品質に仕上がったことに始まります。市場に持って行ったところ、思いがけず高値で売れました。故郷に戻りそのことを家族や友人に話したところ、誰もが彼を「ポン風」、つまり大風呂敷を広げているとからかいました。これがポン風茶の由来です。

東方美人茶(椪風茶)の由来

▲茶葉をかじるウンカ(タイワンヒメヨコバイ)。虫に食われた茶葉は、ポン風茶の最高級の原料となります。

東方美人茶:東方美人、または美人茶と呼ばれ、このお茶で最も一般的な呼び方です。名前の由来は、イギリスの茶商が台湾で茶葉を買い付け、イギリス本国へ輸出したことに始まります。イギリスに届けられた茶葉を女王に献上したところ、女王が非常に気に入ったため、「東方美人茶」の名を賜ったと言われています。

虫食い茶(蟲咬茶):ポン風茶の特徴に由来する名前です。ポン風茶はウンカに噛まれることで初めてあの甘い香りを放つようになることはよく知られています。「虫に食われたお茶」「虫の茶」などは、いずれもこうした呼び方からきています。

白毫烏龍茶:この名前は主に茶葉の外観に由来しています。ポン風茶の外見的な特徴は、撚り合わされた条索状の形、赤い葉、そして白い芽であり、その中でも白い芽の産毛がはっきりと見ることが大きな特徴となっています。茶商がポン風茶を買い付ける際も、まずは白い芽が太くしっかりしているかを確認します。そうしたことから、やがて白毫烏龍茶と呼ばれるようになりました。

シャンパンウーロン(香檳烏龍茶):伝えられるところによると、ある外国の茶商がポン風茶を自国へ持ち帰った際、そのまま飲むだけでなく、淹れたお茶にブランデーを数滴加えるとさらに風味が増すことに気づき、そこから「シャンパンウーロン」と呼ばれるようになりました。

文山紅茶:これは新北市坪林に伝わる呼び方です。坪林は文山包種茶の産地として知られており、包種茶の特徴は緑色の外観と、控えめで上品な香りです。包種茶と比べると、ポン風茶の茶葉は赤みを帯び、水色(お茶の色)も鮮やかな赤色であるため、地元の人々は親しみを込めてこれを紅茶と呼んでいます。

東方美人茶(椪風茶)の由来

▲虫に食われる必要があるため、「虫食い茶」とも呼ばれます。

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