高山金萱茶の奇遇記

店主は茶産地を巡るのが大好きです。茶園の状態を把握して次回の買い付けの参考になるだけでなく、いつも面白い出来事に出合えるからです。

今回は金萱茶(別名:二七仔、台茶12号)についてお話ししましょう。台湾の新種茶を代表する金萱茶は、香りが良く、収穫量も多く、適応力も抜群です。しかし、生産量が多いことと、味わいが青心烏龍ほど繊細ではないことから、価格は常に青心烏龍に及びません。そのため、販売価格やコストの面から、金萱茶が高山茶の産地で栽培されることは滅多にありません。

高山金萱茶の物語

現在、金萱が大規模に栽培されている最も標高の高い産地といえば、梅山の瑞峰や太興のあたりで、標高800〜1,000 mです。1,000 mを超えると徐々に少なくなります。店主も頂湖や廬山部落、樟樹湖といった標高1,500 mの茶産地で見たことがありますが、こんな高い場所で金萱を育てている人がいるなんて、いつもすごいなと感心させられます。

しかし、今年の4月末に店主はまた新たな世界を見ました。今回は標高1,900 mの翠峰茶区です。

高山金萱茶の物語

興味深いことに、この茶園はもともと金萱を台木として青心烏龍を接ぎ木し、超頑丈な青心烏龍の茶園に仕立てる予定でした。しかし、金萱の適応力が強すぎて台木のほうから新芽が出てきてしまい、最終的には茶園全体が再び金萱茶に戻ってしまったのです。

言うまでもないことですが、これらは店主が見た中で本当に最も美しい金萱の茶樹です。ツヤツヤして輝いていて、見るからに食欲(?)をそそられます。当時は1袋買って販売してみようかという衝動に駆られましたが、価格を考慮して諦めました。標高1,900mの金萱茶がどんな味なのか、店主も本当に気になっています。今度、まずは300 g買って飲んでみようと思います。

註1:写真は当該茶園のものではありません。仕入れていないのに写真を載せるのは気が引けたためです。

註3:武陵農場の高山金萱茶のページです。お茶好きの皆様、ぜひ参考にしてみてください:https://shop.wuling-farm.com.tw/_pages/product/show.php?num=258

註2:お茶仲間の話によると、武陵農場にも標高2,200mの高山金萱があるそうです(!!)。店主は見たことがないので、今度行ってこの目で確かめてみたいと思います。

註4:店主が見た中で最も標高の高い金萱茶は大禹嶺にあり、約2,500mでしたが、ほんの数本あるだけで茶園とは呼べない規模でした。

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