「正欉鐵觀音」とは?鉄観音茶の「正欉」と「非正欉」の違い
鉄観音は茶樹の品種であり、独特の「観音韻」と呼ばれる風味で親しまれています。しかし、鉄観音の茶樹は樹勢が弱く収穫量も多くないため、多くの製茶業者は他の茶樹品種で代用してきました。これが今回解説する「正欉(しょうそう)鉄観音茶」と「非正欉鉄観音」の違いです。 正欉鉄観音茶とは? 鉄観音茶は、茶樹の「品種」を指す言葉であると同時に、中発酵・重焙煎の烏龍茶の「製法」をも指します。この茶樹から作られるお茶は非常に優れた風味を持つ一方で、栽培が難しく、収穫量が少なく、コストがかかります。そのため、生産量を増やして製造コストを抑えるために、台茶12号や四季春といった他の茶樹の葉を使用し、鉄観音の「製法」で仕上げる代用品が作られるようになりました。 こうした手法はコスト削減には非常に有効である一方、いくつかの問題も生んでいます。茶業関係者の一部では、真の鉄観音茶とはあくまで鉄観音の「品種」でなければならず、鉄観音以外の品種には特有の「観音韻」がないため、鉄観音茶とは呼べないと考えられています。これが「正欉鉄観音茶」と「非正欉鉄観音」の議論が生まれる所以です。いわゆる「正欉」とは「正真正銘の鉄観音の茶樹品種」を意味し、「非正欉」とは他の品種の茶葉を使用していることを指します。 なぜ「正欉」と「非正欉」の違いが重要なのか? 正欉と非正欉の違いは、お茶の品質と価値に直結します。正欉鉄観音茶は、その希少性と独自の「観音韻」があるため、価格も総じて高めです。高品質なお茶を求める消費者にとって、正欉鉄観音を選ぶことは、最も愛されている鉄観音の味わいを確実に楽しむことにつながります。一方、非正欉鉄観音は比較的リーズナブルな価格で購入できるものの、あの独特な観音韻の体験までは得られません。 正欉と非正欉の見分け方 鉄観音茶はしっかりと焙煎されているため、お茶の仕上がりの見た目だけで正欉と非正欉を見分けることは非常に困難です。味わいや香り、特に鉄観音の品種ならではの観音韻(鉄のような風味や酸味に例えられることもあります)を手がかりに判別する必要があり、こればかりは実際に飲んだ経験がある人でなければ区別がつきにくいものです。鉄観音を購入する前に、販売店に「正欉ですか?」と尋ねてみるのも一つの方法であり、誠実な業者であれば正確な情報を提供してくれるはずです。





