デメリットを挙げるとすれば、剪定に人手がかかること、そして次のシーズンの収量が一時的に大きく減ってしまうことです。おそらくそれが理由で、多くの茶園管理者が矮化の作業を怠りがちです。「どうせお茶は適当に作っても売れるのだから、労力を削ってたまに剪定するだけでいいや」と考えてしまうのでしょう。こうした茶畑の共通点は、茶の木が伸び放題で、葉は薄く弱々しく、シダ植物がびっしりと生い茂っていることです(図3)。この状況はどの茶産地でも見られ、梨山や杉林溪といった高級茶の産地であっても、何年も剪定を放置しているケースが少なくありません。茶の木が伸びきっていれば、当然ながら良い品質のお茶ができるはずもありません。つまり、高級茶の産地だからといって必ずしも品質が良いとは限らず、やはり一番大切なのは日頃の茶園管理なのです。