投稿者名:廖長興茶業

悩ましい茶の木のコケ

茶園管理における重要な作業の一つに「コケ取り」があります。これは茶の木に生えたコケを取り除く作業で、こうした寄生植物は茶の木の養分を奪ってしまいます。茶の木が養分不足になるとお茶の味が薄くなってしまうため、プロの茶園管理者は茶の木のコケ取りを重要業務と捉えています。 /*! elementor – v3.10.0 – 09-01-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} コケの除去は正直なところ結構面倒です。店長はある茶農家から、一番嫌いな管理作業はコケ掃除だと聞いたことがあります。手でむしり取るにしても高圧洗浄機で洗い流すにしても非常に手間がかかり、コケ類は茶の木の根元にびっしり付着して処理が大変だからです。それに比べれば、施肥や雑草取りのほうがずっと楽です。面倒くさがって手抜きをする管理者がいると、結果的に茶の木全体がコケだらけになってしまいます(図2)。 店長の知り合いの茶農家は、年に2回コケ取りを行っています。1回目は春茶の収穫後、夏の剪定のタイミングで、枝葉が少ないため作業がしやすいからです。もう1回は冬茶の収穫が終わった11月〜12月です。一般的には年1、2回の掃除で十分ですが、古い茶の木(古い枝は寄生されやすい)や、湿気が多く薄暗くて風通しの悪い茶園は特にコケが生えやすいため、年3回以上掃除が必要になることもあります。 多くの茶農家がこの作業をあまり重視していませんが、それは作業が多忙すぎるためか、あるいは費用対効果があまり感じられないためかもしれません。そのため1〜2年に1度しか掃除をせず、梨山のような高級茶の産地であっても、多くの茶園がこの作業を怠っています。図3は、梨山の標高2,000メートルを超える茶園の様子ですが、茶の木全体がコケやシダ植物に覆われ、葉っぱにまでコケが生えています(図4)。その品質がどうなっているかは、皆様も容易に想像がつくことでしょう。 苔が生育や茶葉の品質に与える影響を侮ってはいけません。本当に「大きな差」が出ます。2枚目、3枚目、4枚目の写真をご覧ください。茶の木にこれほどびっしりと苔や毛のようなものが生えていると、肥料の栄養分がすべて吸い取られてしまい、これで美味しいお茶ができるわけがありません。5枚目と6枚目の写真は、定期的に苔を取り除いている茶の木です。こちらの方がずっと美味しそうに見えるでしょう! 注1:定期的な中刈りや深刈りは、苔の予防に非常に効果的です。枝を剪定することで風通しが良くなり、株元まで日光が届くようになるため、苔の繁殖を防ぐことができます。そのため、夏季の剪定は茶葉の品質向上に大きく役立ちます。 注2:大葉種の紅茶やプーアール茶は味わいが非常に強いため、苔が栄養分の一部を吸収することで、お茶の渋みがマイルドになり刺激が抑えられます。そのため、あえて茶の木に苔を生やしたままにする農家もあります。一方、高山茶や烏龍茶は一般的に味わいの優しい小葉種であるため、このような手法をとることはありません。 注3:茶の木の苔を取り除く方法として、バーナーで焼き払ったり、高圧洗浄機とミネラルオイルを使ったりする農家もありますが、やはり手作業で苔を削り取る方法が主流です。

阿里山春茶水情調査

一昨日のニュース「水不足危機!奮起湖や阿里山の住民が水をめぐってホースを奪い合いトラブルに」を見て、店長も思わずギョッとしました。生活用水ですらそんな状態なら、お茶の栽培は一体どうなってしまうのか。そこで、この2日間にわたり阿里山の茶畑を見て回ったのですが、結果は本当に芳しくありませんでした。 /*! elementor – v3.10.0 – 09-01-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 今回見てきたのは主に標高800〜1000メートルの茶畑です。このエリアの半分は灌漑システムがなく、水不足のために茶樹の「育ちが悪く」、生育の不揃いや早期の開面(芽の成長が止まって開いてしまう現象)が見られるものがたくさんありました。残りの半分には灌漑システムがあるものの、山の上は水源が不足しているため、こちらも多くはパッとしない状態です。順調に育っている茶畑は、全体の1割ほどしかなさそうです。 上記で話したのは金萱の話ですが、晩生種である青心烏龍は「まったく芽吹いておらず」、例年よりも大幅に遅れています。青心烏龍もかなり厳しい状況だと店長は見ています。もともと乾燥に弱い品種ですし、金萱があんな状態では、烏龍が良い状態であるはずがありません。実際に、多くの青心烏龍の茶樹で「葉が黄色くなり」(写真3)、茶畑全体が枯れかけているところすらありました(写真4)。たとえ春の雨が降ったとしても、この悪化の流れを覆すのは難しそうです。 何人かの茶農家にお話を伺ったところ、今年の春茶の収穫量に対して非常に悲観的でした。収穫をすでに諦め、茶樹が干ばつに耐えて枯れないでいてくれることだけを願っているという農家もいます。今年の春茶の品質は、月頭に店長が申し上げた通り、どれだけ強力な灌漑システムを持っているかが勝負の分かれ目になりそうです。 水不足の大半の作物は育ちが悪いものですが、ブーゲンビリアは例外です。店長は、2021年の干ばつの時もブーゲンビリアが満開だったのを覚えています。今回は茶畑の写真があまり美しくないので、気分転換にブーゲンビリアの美しい写真をお届けします。気象予報では金曜日(3月24日)に雨が降るとのことですが、災害にならない程度にたくさん降ってくれることを願っています。そうでなければ、阿里山の村民たちが生活用水にも困ってしまいます。

梨山清境翠峰茶区の春の雨

3月25日の夜9時、梨山に雨が降りました。24時間で40ミリの雨量を記録し、一日の累積雨量としては満足のいくものでしたが、少し残念なのはそれがたった一日だけで、茶農家が期待していた3日間には届かなかったことです。それでも、この雨のおかげで茶の木もうるおい、大半の茶農家はすでにとても喜んでいます。 もう一つの主要な茶産地である清境茶区(翠峰、奇莱山、東眼山)はさらに幸運でした。ここ数日、台湾全体で最も累積雨量が多かったのがこのエリアで、26日の1日だけでも50ミリの降雨がありました。店長が茶農家とLINEでやり取りした際も、メッセージの端々からその喜びが伝わってきました(最高だね!~)。もう少し南側の竹山(竜鳳峡、三層坪、番仔田はいずれも竹山にあります)も約30ミリとまずまずの雨量でした。さらに南の雲林古坑や嘉義梅山、竹崎はやや少なく、10~20ミリ程度でしたが、無いよりはましと言ったところでしょう。 危機が完全に去ったとは言えませんが、25日の雨はまさに恵みの雨となりました。茶の木の渇きを潤すだけでなく、肥料の分解にも大いに役立ちました。さらに嬉しいことに山間部の水源にも水が戻り、少し前まで多くの茶園の水源や貯水タンクが「からっぽ」だったのが、これでまたしばらくは持ちこたえられそうです。天気予報によると木曜日(3月30日)にも再び前線がやってくるとのことですので、今度こそ茶産地の干ばつ危機が解消されることを願っています。 それから皆様にお伝えしておきますと、低標高の翠玉や金萱はすでに収穫が始まっています。店長がここ数日いくつか試飲してみましたが、品質は「お世辞にも良いとは言えず」、「収穫量も少なく」、「価格も安くない」ため、店長としては後から収穫されるものに良いものがあるか様子を見ることにしました。ただ、お茶ファンの皆様や同業の茶商の方々は心構えをしておいた方がよさそうです。今年の春茶は値上がりする可能性が濃厚です。

茶の「早すぎた開面」は大問題

先日もお伝えした通り、今年の春茶は水不足の影響で収穫量が減るだけでなく、「早すぎた開面」という現象が見られます。普段は生育旺盛な金萱茶さえも、この影響を免れることはできませんでした。経験上、今年スプリンクラーなどの灌漑用水がない茶畑の品質は、あまり期待できそうにありません。 お客様から「早すぎた開面とは何か」というご質問をいただきましたので、ここでご説明します。お茶の木は通常、5〜7枚の新芽を出し、一番先端に「芯(駐芽)」ができてその成長サイクルの新芽の伸びが止まります。先端の1枚目と2枚目の葉の大きさが同じくらいになると「開面」となり、茶葉が成長し老化していることを示します。例えば金萱茶の場合、通常は5〜7枚の葉がつき、長さが10 cmを超えてから開面します。しかし今年は、わずか3〜4枚しか葉がつかず、長さも3 cm足らずの段階で開面してしまいました。これが深刻な「早すぎた開面」の状態です。 画像2および3は、今年の中山間地域における水不足に見舞われた春茶です。よく見ると、先端の1枚目と2枚目の葉の大きさがほぼ同じで、すでに開面していることが分かります。画像4は昨年の通常の春茶ですが、こちらは7枚近く新芽が出ていてもまだ開面しておらず、その違いは一目瞭然です。 「早すぎた開面」は収穫量を減らすだけでなく、茶葉の品質を急速に低下させます。なぜなら、葉の繊維化が進み、味わいが薄くなってしまうからです(茶葉は若いほど、旨味成分が豊富です)。さらに、「早すぎた開面」は茶摘みや製茶の作業も難しくし、製茶全体のクオリティに影響を与えます。そのため、「早すぎた開面」となったお茶は品質が劣る可能性が高く、生産者や茶商にとって最も避けたい事態なのです。 ここ二日ほど阿里山や竹山の中標高の茶畑をまわってみたところ、多くの茶葉に「早すぎる開面(成熟)」による品質低下が見受けられました。しっかりとした灌漑用水が確保されている少数の茶園を除いては、どこも影響を受けています。よほどのことでもない限り、この良質な茶葉を巡って茶問屋たちの激しい争奪戦が繰り広げられることでしょう。

高山茶の茶摘み人手不足が深刻化

近年、台湾茶の生産コストが急騰しています。肥料価格の大幅な高騰に加え、人手不足の問題により人件費も大きく跳ね上がりました。高山茶の産地を例に挙げると、もともと茶葉(生葉)600gあたりの摘採コストはNT$60でしたが、昨年の冬茶シーズンにはNT$80にまで上昇しました。生葉3 kgから茶葉600gが作られると計算すると、茶葉600gあたりの生産コストはNT$100増加したことになります。 /*! elementor – v3.12.1 – 02-04-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 台湾の農村部では高齢化が進み、茶摘みの主力はすでに地元の台湾人から、ニューカマー(新住民)や外国人労働者へとシフトしています。彼らのほかにも、家族が台湾へ「親族訪問を兼ねてアルバイトをする」ために渡航するケースが多く、こうした親族訪問者たちは近年、高山茶の生産を支える貴重な働き手となっていました。しかし、パンデミックの発生により親族訪問者の入国が困難になり、これが高山茶産地における深刻な人手不足を引き起こしました。 高山茶産地で人手不足が起きている主な理由は大きく2つあります。まず、高山茶の産地はもともと働き手の確保が難しいこと。そして、現地の製茶工場がすでにこうした外国人労働者たちに大きく依存する体制になっていたため、パンデミック後の人手不足がより一層深刻になったことです。人手不足が最も深刻を極めた2021年には、店長も「茶葉600gあたり最高でNT$100の賃金に達した」という話を聞いたことがあります。茶葉600gを作るだけで摘採コストがNT$500にかさむ計算になり、非常に驚きです。 ある製茶工場のオーナーからも、「外国人労働者や親族訪問者の助けがなければ、茶摘みは到底終わらない」という話を聞いたことがあります。そのため、彼らの協力には本当に感謝しているそうです。外国人労働者や親族訪問者にとっても、台湾の茶摘みの賃金は非常に魅力的で、一生懸命働いて1日にNT$5,000を稼ぐ方が故郷での月給よりも多く稼げます。そのうえ、台湾人は総じて親切であるため、彼らは総じて台湾を気に入っています。 3月から外国人労働者の入国規制が緩和され、家族訪問も通常通りに戻ると聞きました。今年の春茶のシーズンには、深刻な茶摘み人手不足も少しは解消されるかもしれません。それにしても、2020年から2023年にかけて台湾の茶業が直面した困難は本当に数多くありました。2年で3度の干ばつ、肥料の大幅値上げ、高山での歴史的な寒波、そして深刻な人手不足と、今振り返っても頭が痛くなります。

竹山手摘み四季春 冬片(12月18日収穫)は完売いたしました

竹山手摘み四季春 冬片(12月18日収穫)は完売いたしました~竹山手摘み四季春 冬片(12月18日収穫)は完売いたしました~竹山手摘み四季春 冬片(12月18日収穫)は完売いたしました~ 誠にありがとうございます~まもなく春茶が発売となりますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします(•‿•)

高山青心烏龍の芽吹き

先週、春の恵みの雨が降り、南投と台中の二大高山茶区でもまとまった雨となりました。ここ数日、高山茶の主力品種である青心烏龍が芽吹き始めていますが、少し頭の痛い問題があります。それは、多くの茶樹が一斉に芽吹いてしまったため、収穫時期が集中しすぎて間に合わなくなる懸念があることです。 /*! elementor – v3.12.0 – 29-03-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 収穫期をずらすことは、茶農家にとって重要な課題です。例年、天候に恵まれている時は、剪定や水やりを工夫して茶樹の芽吹きを分散させることができます。そうすればA茶園の収穫を終えてからスムーズにB茶園に移ることができ、効率的な収穫だけでなく茶葉の品質を最大限に高めることもできます。しかし今年は水不足で、多くの茶園でその水やり作戦が使えませんでした。先週の春雨が降った途端、茶樹のスイッチが入ったかのように一斉に芽を出し、その成長スピードも非常に早いのです。 茶樹が一斉に芽吹くということは、収穫適期も数日間に集中することを意味します。そうなると茶摘み人手争奪戦は必至で、最悪の場合は収穫が間に合わなくなってしまいます。過去にも何度かこうした状況に直面したことがあり、茶摘みさんが確保できず、最終的に機械で収穫せざるを得ない事態になりました。高標高の春茶を機械で収穫するなど、本当に珍しいことです。また、別の茶園では収穫が十数日遅れてしまい、そのお茶は白湯と変わらないほど味が薄くなってしまいました。 ここ数年はコロナ禍の影響もあり、茶摘みの人手不足がずっと続いています。そのため、茶農家としては収穫時期が集中しすぎることに少しピリピリしています。10日前には水不足で芽が出ないと心配していたのに、今度は逆に芽吹き時期が集中しすぎて茶葉の成長が早すぎることを恐れているのです。おてんとう様商売というのは、いつの時代も悩みが尽きないもののようです。

2023年 阿里山梅山茶区の春茶の生育状況

店長が3月末に梅山茶区へ春茶の様子を見に行ってきました。雨不足の影響で多くの茶樹が芽を出しておらず、その時点ですでに今年の春茶はあまり期待できないと感じていました。4月上旬と中旬にもさらに2回足を運びましたが、やはり予想通り「収穫量が少なく」、「良質な茶葉も少ない」という結果に。一昨年の春茶よりもさらに状況が厳しく、ここ20年で最も厳しいシーズンと言えるかもしれません。 梅山の茶園は主に太平村、碧湖村、太興村、瑞峰村、瑞里村、そして太和村に広がっています。 太平、碧湖、太興、瑞里のエリアはかなり厳しい状況です。3月下旬に見に行った時点では多くの茶樹が枯れ黄色くなっており、4月になってもまだ芽を出していない茶樹があるほどでした。多くの茶農家は春茶の収穫をすでに諦め、まずは茶樹が干ばつを乗り切ってくれることだけを願っています。このエリアでかろうじて見られるのは、十分な灌漑用水が確保されているごく一部的金萱茶園だけで、それ以外の水源が不足している金萱や青心烏龍はどこも深刻な状態であり、収穫量は昨年の半分にも満たない状況です。 瑞峰村は位置がやや北にあり雨量も多いため、先ほどの村々よりは状態が良いものの、それでも多くの茶園で発芽の不揃い、不対葉(公孫葉)、開面の早まりなどが見られます(画像2・3)。現在、金萱茶の本格的な収穫が進んでおり、4月下旬には青心烏龍も大量に出荷される見込みです。このエリアも同様に灌漑用水の有無が鍵となっており、非常に順調に育っている茶園もあれば、灌漑がされていないことがひと目でわかる深刻な状態の茶園もあります。収穫量は平年の6割程度です。 太和村も同様に、発芽の少なさや不揃い、不対葉といった問題が山積みですが、店長の感覚では梅山茶区の中で春茶の生育状況が最も良い地域です。茶農家の話によると山の上には水が一切なく、灌漑用水はふもとから車で運んできているとのことです。ここでの大きな強みは阿里山渓からそう離れておらず、車で往復30分ほどの距離にあることです。おそらくそのおかげで茶葉の生長状態が比較的良好で、少なくとも深刻な枯れ黄色の発生は抑えられています。収穫量は例年の6割程度を確保できています。 上の写真(図4)は樟樹湖の茶畑エリアです。写真の竹の色を見れば、例年は一面の鮮やかな緑であるところ、いかに雨が少ないかがおわかりいただけると思います。 今回は茶樹が枯れて黄色くなった写真の掲載は控えます。皆様の気分が沈んでしまうといけませんので、きれいな茶畑の写真をいくつか選んでご紹介します。なお、竹崎郷や番路郷の状況もあまり良くありませんので、そちらはまた次回ご報告いたします。

【新茶入荷】2023年 梅山金萱烏龍茶が新登場

素晴らしい梅山金萱茶が入荷しました!こちらの金萱茶は、豊かな水に恵まれた茶園で育てられた逸品です。干ばつの影響を一切受けることなく、晴天が続いたおかげで金萱品種ならではの香りが最大限に引き出されています。どの年のものと比べても決して見劣りしない、自信をもってお届けできる高品質なお茶です。 詳しくはこちら:https://www.sumusen.com.tw/product/梅山金萱烏龍茶4月10號採/

2023年番仔田三層坪春茶生育状況

店主が4月下旬に杉林渓の番仔田、三層坪の茶畑へ春茶の様子を見に行ってきました。一言で言えば喜び半分、心配半分といったところです。良かった点は、ここの春茶が阿里山や古坑のものと比べて「はるかに良い」こと。残念なのは、茶の芽の伸びが不揃いになる「公孫芽」の現象が少なくなく、摘採や製茶チームにとって大きな試練となりそうなことです。 今年の春茶の特徴は「北へ行くほど育ちが良い」ということです。北部は雨が多いためです。例えば阿里山茶区の場合、嘉義の一番北にある梅山郷は、竹崎郷や番路郷よりも生育が良いです。番仔田と三層坪はさらに北の南投県竹山鎮に位置しており、春茶の状態は阿里山とはまったく異なり、実に比べものにならないほど良好です! 番仔田茶区:番仔田は阿里山茶区から車で30〜40キロほどの距離にあり、そう遠くありません。今年の阿里山の春茶は半分以上も収穫が減りましたが、番仔田も大したことないだろうと思っていたところ、予想に反して昨年の8割ほどの収穫量があり、昨年より収穫量が多い茶畑さえありました。この干ばつの中でのこの成果は、嬉しい驚きと言えます。ただ、茶葉の品質はやはり管理や灌漑設備が十分かどうかに左右されます。水不足が解消されていない茶畑が多く、公孫芽の問題が深刻です。全体の品質としては70点といったところでしょう。 三層坪茶区:番仔田のすぐ隣にあるため、茶葉の生育状態は「どっこいどっこい」です。こちらも灌漑管理次第で、収穫量は昨年の7割程度です。水源不足のせいなのか、店主の見たところでは、三層坪のほうが番仔田よりも公孫芽の状況が深刻です。全体の品質としては65点といったところでしょうか。標高1500メートル以上の茶畑は5月に入ってからでないと摘採できず、現時点では品質が良いかどうかはまだ判断できません。 今年の番仔田と三層坪の春茶は例年より2週間ほど遅れており、標高1,000m付近の中山間地では4月中旬から摘採が始まり、標高1,500mの高地では5月に入ってからの収穫となります。今年の春茶の収穫と製茶における大きな課題は、茶葉の成長のばらつきと「公孫芽(不揃いな新芽)」です。多くの茶園で分けて摘み取る必要があり(図6は同じ茶樹を2回に分けて摘む様子)、茶摘みのスケジュール調整や製茶作業にとって大きな試練となっています。現時点で3種類の春茶を試飲しましたが、品質的にはまだベストの状態とは言えません。4月下旬から5月上旬にかけて本格的な収穫期に入りますので、その頃にまた良い茶葉があるか確かめてみたいと思います!

[新茶入荷]2023年春季 台茶20号 迎香烏龍茶 入荷

品質が最高峰の迎香茶が入荷しました!これまでは阿里山金萱が一番乗りであることが多かったのですが、今年は阿里山の雨が少なかったため、より北にある竹山鎮の迎香が一番乗りとなりました。高山茶のようなすっきりと澄んだ味わいを持つ迎香烏龍茶です! 詳しくはこちらをご覧ください:https://www.sumusen.com.tw/product/台茶20號迎香茶4月2號採收150克/

2023年竜鳳峡・不動嶼茶区の春茶生育状況

5月1日に杉林渓茶の主要産地である竜鳳峡と不動嶼に行ってきました。まずはじめに、店長が確認したのは標高1,700m以上の茶園のみです。1,300〜1,650mの区間は道が急すぎて、車が下りられたはいいが上がれなくなる恐れがあったため見送りました。 竜鳳峡茶区:さすがは杉林渓茶の王者に君臨する産地です。高級茶の産地だけあって茶園管理にしっかりコストをかけており、今回見た中では最も茶の生育が良いエリアでした。例年管理が行き届いていない一部の茶園を除けば、優れた茶工場では干ばつの影響も限定的で、昨年とほとんど変わらないと感じた茶園すらありました。茶芽はふっくらと力強く、収穫量も順調です。もちろん多少の生育のばらつきはありますが、阿里山、番仔田、三層坪、軟鞍に比べれば無視できるレベルです。このエリアはあと10日ほどで本格的な収穫を迎えます。店長による標高1,700m以上の竜鳳峡茶区の評価は75点の高得点です。 不動嶼茶区:非常に優秀な竜鳳峡と比べると、不動嶼は少し見劣りしてしまいます。最上部の1,700mから下方の1,400mにかけて、生育不良や生育のばらつき、不揃いな芽が目立ちます。竜鳳峡とはすぐ隣の山道で隔てられているだけなのに、これほど差が出るのはなぜでしょうか。数少ない明るい材料として2、3箇所ほど悪くない茶園もありましたが、あくまで「悪くない」という程度で、先ほどの竜鳳峡と比べると勢いに欠けます。5月1日時点で標高1,500m付近では茶農家が収穫を行っているのを見かけましたが、その他の大部分はまだ若く、あと4〜5日ほどかかりそうです。点数をつけるなら65点といったところでしょう。 竜鳳峡の茶農家はさすがに腕利き揃いです。収穫量は昨年より劣るものの、この干ばつの中でこれほどの品質に仕上げてくるのは本当に見事です。昨年の竜鳳峡の春茶は数々の梨山茶を凌ぐ品質でしたが、今年もそれが起きたとしても店長は驚きません。

2023年 廬山・屯原・奇莱山茶区 春茶の生育状況

廬山集落と屯原の状況をまとめてレポートしますが、正直あまり語ることもありません。このエリアは全体的に出来が良くないからです。奇莱山も全体としては今ひとつですが、一部の茶畑は非常に素晴らしい育ちをしており、もしかするととびきりの当たり年になるかもしれません。 廬山集落/屯原96K(写真34):かなり悲惨な状況です。北側にあるため期待していましたが、大半の茶畑の出来が良くありません。乾燥で枯れてしまった茶樹が多く、乾燥に強いはずの金萱茶の育ちさえも悪いです。例年はよく育ついくつかの茶畑も、今年の干ばつには全く太刀打ちできず、茶葉はまばらで、変形した芽(公孫芽)が続出しています。収穫量が去年の半分あるかどうかも怪しく、阿里山に負けず劣らずの惨状です。 奇莱山都達村:全体的に廬山集落や屯原96Kよりもはるかに良い状態です。奇莱山エリアはこの数年ですっかり「高級茶の産地」としての地位を確立しましたが、茶園ごとの管理レベルには小さくない格差があり、今年の干ばつでその差がはっきりと浮き彫りになりました。管理が一般的な茶園の今年の出来はせいぜい標準的で、生育の不揃いさが目立ちます。しかし、一部の優れた茶園は非常に調子が良く、十分な灌水が功を奏したようです。5月2日の時点ではまだ茶摘みをしている姿はなく、あと数日すれば本格的な収穫期を迎えるでしょう。茶区全体の評価としては70点といったところで、ごく一部の優れた茶園は80点に達しています。 昨年の奇莱山春茶の写真を一枚。去年の春茶は黒くツヤツヤとしていましたが、今年のものと比べると本当に大違いです。幸い、いくつかの茶園はまだまだ元気そうなので、良い仕上がりになってくれることを期待しています。 余談ですが、廬山集落の道沿いにとても美しいブーゲンビリアが咲いています。通るたびに心身が洗われるような気持ちになり、育てている村の方には本当に感謝です。皆さんにもその美しい写真をおすそ分けします。ずっとこの美しい姿のままでいてほしいですね。

梨山高山茶の価格について

一昨日もお客様から「どうしてそこの梨山高山茶は600 gでNT$3,000もするのに、他のところは600 gでたったNT$600なの?」と聞かれました。本当によく聞かれる質問なので、ここでまとめてお答えしますね~👩 高山茶のコストを計算してみましょう。まず、茶葉を摘む人件費が600 gあたり約NT$65、茶葉5斤(約3 kg)から1斤(600 g)の茶を作るとして、その原料コストをざっとNT$300とします。製茶チームの人件費、作業場の費用、光熱費で600 gあたりNT$350。さらに肥料や農薬、かんがい用水、管理のための人件費としてNT$200。これらを足すとNT$850になりますが、これはあくまで普通の高山茶エリアのコストであり、超高標高の茶畑になればコストはさらに跳ね上がります。😅 梨山、碧緑渓、大禹嶺では、生葉の段階ですでに600 gあたりNT$400以上するため、茶葉の原料コストだけでNT$2,000かかります。結論として、梨山高山茶が600 gでNT$600なんてあり得ないのです。😊 ================ ある製茶工場のオーナーから聞いた話ですが、ある時お茶作りで忙しくしているところに、おばさまたちの団体客がやってきて「お茶を買いたい」と言ってきたそうです。普段は一見のお客様は受けていないのですが、遠路はるばる来てくれたので断るのも悪いと思い、自らお茶をいれてもてなしました。 しかし試飲中におばさまたちは「茎が長すぎる」、「味が薄すぎる」と文句タラタラ。オーナーは「人の好みが違うのはよくあることだ」と思い、批判されても気にしていませんでした。 ところが、さんざん文句を言った挙句やっぱり買いたいということになり、オーナーが600 gでNT$3,000と伝えると、「高すぎる」と値切り始めたのです。オーナーが「これでもう十分安いんですよ」と笑いながら言うと、なんとそのおばさまグループのひとりが「でも、〇〇(ネットの茶商)の梨山高山茶は600 gでたったNT$800なのに、どうしてそっちはそんなに高いの?」と言い出したのだとか。製茶工場のオーナーはそれを聞いた瞬間プッツンと糸が切れてしまい、相手にするのをやめてお茶作りに戻ってしまったそうです。😂😂 ================ お茶好きの皆さん~梨山高山茶葉は、製茶工場のオーナーが親戚や親しい友人でもない限り、600 gでNT$600やNT$800で売られることはまずありません。市場で600 gあたりNT$600で売られている梨山高山茶について、少し考えてみてください。赤字になるような商売をする人がいるでしょうか?😂😂

2023年 大鞍軟鞍茶区の春茶の生育状況

4月末に店長が竹山鎮の軟鞍茶区へ茶畑の様子を見に行ってきました。投49線(県道49線)沿いの標高800~1000mの茶畑ではすでに収穫を終えているところが数多くあり、一番奥に位置する標高が最も高い軟鞍茶区も本格的な収穫期に入っており、5月上旬には収穫が完了する見込みです。 /*! elementor – v3.12.2 – 23-04-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 大鞍軟鞍茶区の春茶も例年通り生育が不揃いで、不ぞろいな芽(公孫芽)が多く見られ、収穫量は例年の7割ほどです。阿里山茶区ほど深刻な状況ではなく、例年と比較すると「やや下」(非常に出来の良い茶畑もありますが)といったところです。一昨日に見た番仔田茶区のほうが少しマシでした。全体的な品質としては60点といったところでしょうか。 この地区で最も標高の高い八卦茶園の周辺でもちょうど収穫が始まり、5月上旬には採り終える予定です。昨年の今頃は4月中旬にはすでに大体収穫が終わっていたことを思うと、今年は3週間近く遅れています。これが品質にどう影響するか気になるところです。 一番の問題はやはり公孫芽(親芽と子芽が混ざる現象)です。茶葉の硬いものや柔らかいものが混ざっていると、その後の製茶工程が非常に面倒になります。そのため、この地区の春茶は製茶師の根気強さが大いに試されます。さらに、製茶工場が茶葉の収穫品質に対してどれだけ厳しく要求するかも非常に重要です。店長がテイスティングできたのは2種類のみですが、品質はまだまだ向上する余地がありそうです。あと2日ほど待って、他の茶葉のサンプルも確認してから買い付けるかどうかを決めようと思います。 余談ですが、軟鞍茶区にある八卦茶園は観光名所であり、周辺の茶畑が広がる山並みは台湾でも指折りの美しい茶の風景です。しかし今回軟鞍を訪れた際、山頂付近が一部分ハゲているように見えました。茶農家に尋ねたところ、古い茶樹を伐採し、主に「金萱」へと植え替えたとのことでした。標高約1200mという高さで金萱を栽培するのは比較的珍しいケースです。この茶畑でいったいどのような品質の茶ができるのか、店長も今からとても楽しみにしています。

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