2023年番仔田三層坪春茶生育状況

店長が4月下旬に杉林渓の番仔田、三層坪の茶産地へ春茶の生育状況を見に行ってきました。一言で言えば「嬉しい誤算と懸念」が入り混じっています。嬉しいのは、ここの春茶が阿里山や古坑のものより「はるかに良い」こと、残念なのはやはり公孫芽の発生が見られ、収穫や製茶チームにとって大きな試練になりそうだという点です。

今年の春茶には「北へ行くほど育ちが良い」という特徴があります。北部は雨量が多いからです。阿里山茶区を例に挙げると、嘉義の一番北にある梅山郷は、竹崎郷や番路郷よりも状態が良いです。さらに北にある南投県竹山鎮の番仔田と三層坪は、春茶の状態が阿里山とは全くと言っていいほど異なり、比べ物にならないほど良好です!

番仔田茶産地:番仔田は阿里山茶区から車で30〜40キロほどの距離にあり、そう遠くありません。今年の阿里山の春茶は半分以上も収穫量が減ってしまったため、番仔田も大差ないだろうと予想していましたが、蓋を開けてみると昨年の8割ほどの収穫量があり、茶園によっては昨年より多いところすらありました。干ばつが続く中でこの結果は嬉しい驚きです。茶葉(茶菁)の品質は、管理状態や灌漑設備の充実度によります。水不足の問題が解決されていない多くの茶園では、公孫芽の問題が深刻です。全体の品質としては70点といったところでしょうか。

三層坪茶産地:番仔田のすぐ隣にあるため、茶葉の生育状況は「どんぐりの背比べ」です。こちらも灌漑管理次第で、収穫量は昨年の約7割程度です。水源不足のせいか、店長の感覚では三層坪の方が番仔田よりも公孫芽の問題が深刻なように感じられます。全体の品質は65点くらいでしょうか。標高1,500m以上の茶園は5月に入ってからの収穫となるため、現時点では品質が良いかどうかの判断はまだできません。

今年の番仔田と三層坪の春茶は例年より2週間ほど遅れており、標高1,000m付近の中山間地では4月中旬から摘採が始まり、標高1,500mの高地では5月に入ってからの収穫となります。今年の春茶の収穫と製茶における大きな課題は、茶葉の成長のばらつきと「公孫芽(不揃いな新芽)」です。多くの茶園で分けて摘み取る必要があり(図6は同じ茶樹を2回に分けて摘む様子)、茶摘みのスケジュール調整や製茶作業にとって大きな試練となっています。現時点で3種類の春茶を試飲しましたが、品質的にはまだベストの状態とは言えません。4月下旬から5月上旬にかけて本格的な収穫期に入りますので、その頃にまた良い茶葉があるか確かめてみたいと思います!

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