お茶の製造と調達

お茶の肥料代は絶対にケチってはいけない

ここ数年、肥料の価格が高騰しています。よく使われる20 kgの豆かす肥料は、500数元から700元近くまで値上がりし、およそ150元の値上げとなりました。1甲(約0.97ヘクタール)の畑に200袋の肥料を撒くとしたら、1年間の肥料代だけで6万元も多くかかります。多くの茶農家から悲鳴が上がっています。 高冷地の茶園では通常、春茶と冬茶に合わせて年に2回元肥を施し、その合間にも状況を見ながら追肥を行います。ここ数年、肥料が大きく値上がりしたため、店長も一部の茶園で「何となく撒く量が減っているな」と感じることがあります。秋茶の利益が出ないからと、秋茶のシーズンには施肥をしない茶農家さえいます。 その結果、施肥をしなかったこれらの茶園では品質が大きく低下しました。秋茶だけでなく、冬茶の品質も例年に及ばないと店長は感じています。茶の木を秋の間ずっとお腹を空かせた状態にしておいて、冬茶がよく育つわけがありませんよね! 切り詰めることばかり考える茶農家とは対照的に、管理を重視する茶農家は「やれるだけの肥料をふんだんにやる」というスタンスです。もちろん肥料が高いという愚痴はこぼしますが、「茶の木にしっかり栄養を与えれば、その分だけお茶が応えてくれる」という道理を分かっているため、品質は上がり続け、茶工場のお手盛りも右肩上がりです。店長は、他のものは削れても、お茶の肥料代だけは絶対に削ってはいけないと心から思っています。ケチった瞬間にすべてが台無しになります。 店長が聞いた中で最も多くの肥料を撒いている茶園は梨山にあり、1甲あたり200袋も使用しています。200袋の肥料の威力は品質にしっかりと現れており、ペクチンが濃厚でとろりとした質感が抜群です。そのため、ここのお茶を買うには争奪戦になり、事前予約が必須なほど。驚くほど商売が繁盛しています。 お茶好きの方なら、「それならいっそ500袋まで増やしたらどうか?」と思われるかもしれません。しかし、肥料はただやたらに増やせばいいというものではなく、茶の木が吸収できるか、土壌が健康か、栄養バランスが取れているかなどを考慮する必要があります。例えば、苗木や根の張りが不十分な茶の木に肥料をやりすぎると、吸収しきれないだけでなく肥料焼けを起こしてしまいます。さらに、茶園の風通しが悪い状態で肥料をやりすぎると、茶の木が病気になってしまいます。ここでもやはり茶園全体の管理が重要になってくるのです。優れた管理者というのは、茶の木をますます元気に育て、より多くの養分を取り込めるようにすることで、お茶をますます美味しくしてくれる人のことなんですよ!

茶園の管理は本当に大切です

茶園の管理は本当に大切です。適切な管理は収量を増やすだけでなく、品質も年々向上させます。もし管理を怠れば、茶園が「急速に衰退」することは珍しくありません。店長もここ数年、梨山、阿里山、清境、竜鳳峡で茶園管理に失敗した事例をいくつも見てきました。 最近の事例では、梨山でのことです。もともと品質も収量もずっと優秀だったのですが、数年前に土地の賃貸契約が満了となり、地主が回収して自ら茶の木の管理を引き継ぎました。しかし、管理が行き届かなかったため、茶園は2〜3年で「急速に衰退」し、年間収量は1,200 kgから60 kg足らずに激減、茶の木も大量に枯れてしまいました。 /*! elementor – v3.7.8 – 02-10-2022 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 店長の推測ですが、地主は賃料を値上げしたかったものの折り合いがつかなかったか、「梨山茶は高値で売れるから自分で回収して儲けよう」と考えたのでしょう。ところが、ずさんな管理のせいで2年以内に茶の木の大部分が枯れてしまいました。今から新しく茶の木を植え直して収量を回復させようとしても、6〜7年はかかります。数百万円の地代の収入を失っただけでなく茶葉の売上も得られず、さらには後始末に多額の費用までかかっているわけで、まさに割に合わない結果となりました。 茶の木は水と肥料をやっておけばいい、などと思わないでください。肥料の配合を間違えたり、灌漑が不適切だったり、風通しが悪かったり、寒害を受けたりすれば、すぐに傷んでしまいます。茶園によって地形や向き、水文条件は異なるため、教科書通りの管理をそのまま当てはめることはできません。だからこそ、茶園の管理はプロに任せるべきであり、その土地の気候風土を熟知した「現地の管理者」に見てもらう必要があるのです。 写真はまさにその梨山の事例です。角が立たないよう一部隠していますが、左側が地主に回収された茶園です。左右の生育具合の差がどれほど激しいか(もともとは両方とも同じ状態でした)、お分かりいただけるでしょう。この事例からも、茶園の管理がいかに重要であるかがよく分かります。

冬期休眠中の茶の木への施肥作業中

1月の高山茶の産地では茶葉の収穫はありませんが、茶農家は相変わらず大忙しです。この時期は「冬期休眠中の茶の木への施肥」のタイミングであり、翌年の茶葉の品質を左右する非常に重要な作業だからです。 店長も以前から話していますが、品質を追求する茶園の管理者は「肥料代を惜しむことは絶対にありません」。それどころか、茶の木により多くの肥料を吸収させたいと考えます。高山茶の茶園では通常、年に2回基肥を与えますが、冬の休眠期は最も多くの肥料を与える時期であり、店長にとっても一番重要だと考える基肥のタイミングです。茶の木の越冬を助けるだけでなく、しっかりと施肥を行えば、翌年の茶葉の品質向上につながります。 品質にこだわる管理者は、冬の施肥の際に「溝を掘って肥料を埋め込む」という方法をとります。これは茶の木の間に溝を掘り、そこに肥料を埋めてから土をかぶせるやり方です。これには2つのメリットがあります。1つは、あえて根を切ることで新しい根が伸び、その新根がより高い養分吸収力を持つようになること。もう1つは、土の中に肥料を埋めることで吸収効率がさらに高まることです。店長が長年比較してきたところによると、溝を掘って根を切ってから肥料を埋めた茶葉とそうでない茶葉とでは、品質のレベルが「まったく異なります」。ある製茶工場では、茶品評会に出品する際には「溝を掘って肥料を埋めた茶葉しか使わない」と言います。なぜなら「受賞の確率が格段に上がる」からです。これだけでも、そのメリットがいかに大きいかお分かりいただけるでしょう。 この溝を掘って根を切る作業は、冬季にしか行えません。だからこそ店長は、冬期休眠中の施肥こそが最も重要な基肥だと考えています。ここ数日、いくつかの茶園で溝を掘り、土を耕しているのを見かけ、さっそく重点買い付けリストに加えました。写真2と写真3が、根切りを行った茶の木です。みなさんには違いがお分かりになりますか? それにしても、茶農家による茶園管理のクオリティの差は実に大きいです。梨山のようなハイレベルな産地でさえ例外ではありません。コストを惜しまず溝を掘って肥料を埋め、さらにその上からたっぷりの豆かす(油かす)の肥料を与える人がいる一方で、一般的な方法で作業を済ませ、なんと鶏ふんを撒いている人もいます。店長の知る限り、鶏ふんは茶の木には適していませんが、管理者に何か別の狙いがあるのか、それとも初心者が勝手が分かっていないだけなのか、気になるところです。

高山茶産地に水不足の危機

ここ最近、台湾南部で水不足が深刻化していますが、中部のお茶産地も状況は同じように厳しく、和平区、仁愛郷、竹山鎮、梅山郷、竹崎郷でも雨が少ない状態が続いています。3月は高山茶の新芽が出る時期であり、このまま雨が降らなければ、春茶の品質や収穫量に大きな影響が出てしまいます。 /*! elementor – v3.10.0 – 09-01-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 2021年の100年に一度の大干ばつは今でも記憶に新しく、店長も各茶産地で茶樹が枯れていく光景を覚えています。高山茶の茶園の多くには灌漑設備がありますが、それでも水源が不足するため、節水を強いられたり、時間帯を区切って給水したりする必要があります。茶樹が枯れるだけでなく、水不足は新芽の出方を悪くし、成長の不揃いをもたらし、結果として早い段階での開花や老化を招きます。さらに、肥料が分解されず、茶樹が栄養を吸収できなくなってしまいます。そのため、干ばつに見舞われた茶季のお茶は、どうしても品質が落ちてしまうのです。 当時、多くの製茶工場が水源不足に悩み、収穫量も品質も大きく落ち込んでしまいました。しかし、水源確保にしっかりと投資していた製茶工場もありました。そうしたところは品質に大きな影響が出なかっただけでなく、他農家の品質や収穫量が落ちた分、自分たちの販売がむしろ順調に進むことになりました。やはり日頃の茶園管理や設備投資は本当に大切だと痛感させられます。普段はあまり役に立っていないように思えても、いざという時に大きな差が出るものですね。 店長も現在、各茶工場の水事情について情報を集めているところですが、今回の春茶でもきっと美味しいお茶が見つかると信じています。ただ、やはり雨に恵まれてほしいところです。2021年の時のように美味しいお茶が急騰してしまうと、店長としても正直頭が痛いところですからね。 追記:写真は茶園の灌漑設備です。皆さんは、貯水タンク、スプリンクラー、引き込み配管一式でいくらかかると思いますか?ぜひ予想してみてくださいね~

高山茶畑の水やりで現れた虹

茶畑がしっかり管理されているかどうかは、以下の写真をご覧いただければ一目瞭然です。数百万元を投じた灌漑システムは、干ばつ時に真価を発揮します。ご覧の通り、水しぶきの中に虹までかかりました。こんな環境で育つお茶が、美味しくならないわけがありません。 丁寧に管理を行っている茶農家は現在大忙しです。灌漑作業だけでなく、茶樹の剪定も行い、春茶が美しく健やかに育つように整えています。茶農家がこれほど頑張っているのですから、お茶屋である私たちも負けていられません。頑張ります! /*! elementor – v3.10.0 – 09-01-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block}

高山茶園の追肥作業中

パンデミック、戦争、インフレの影響により、ここ数年で物価が急騰しています。台湾では最近卵不足も発生し、味付け玉子(茶葉蛋)は1個NT$13にまで値上がりするなど、本格的なハイインフレの時代が到来したようです。 /*! elementor – v3.10.0 – 09-01-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 物価が上がり続けるにつれて、茶園管理のコストも上昇し続けています。人件費の高騰はもちろんのこと、以前少し触れた肥料の値上がりも止まりません。大豆粕の肥料は、何年か前までは1袋300元ほどでした。茶葉の品質向上に非常に効果があるため、使う人が増えるにつれて価格も安定して上昇し、3年前には400元に値上がりしました。ここ数年のパンデミック、戦争、インフレのもとでさらに急騰し、現在では1袋600元余りになっています。 一昨日、お茶農家から聞いた話では、価格が高騰しているだけでなく、今年は早めに注文しないと手に入らないとのことです。卵だけでなく、お茶に使われる大豆粕肥料までもが品薄の波から逃れられないようです。 値上がりと品薄のため、「施肥量を減らす」という選択をする農家もいます。しかし、品質にこだわる農家は最大限の肥料の量を維持しようと努力しつつ、コストを考慮してさまざまな工夫を凝らしています。例えば、以前は肥料屋さんに茶園まで配達してもらっていたのを自分で取りに行ったり、肥料をまく際に土をかぶせて流出しづらくしたり、あるいは少量ずつ回数を増やして吸収率を高めたりしています。工夫を凝らしてインフレに立ち向かう、こうした農家からお茶を買うべきだと心から思います。肥料はお茶の品質を左右する要であり、決してケチることはできないのです。 高山茶の農家では施肥作業が続いており、現在は「追肥」の時期となっています。高山の春茶は元肥のほかに何度か追肥を行い、成長に必要な栄養分を補給します。店長が選定しているのは、いずれも2〜3回追肥を行っている茶園です。そうして育った春茶こそが、旨味と栄養がしっかりと詰まったお茶になるのです。 /*! elementor-pro – v3.10.1 – 09-01-2023 */ .elementor-gallery__container{min-height:1px}.elementor-gallery-item{position:relative;overflow:hidden;display:block;text-decoration:none;border:solid var(–image-border-width) var(–image-border-color);border-radius:var(–image-border-radius)}.elementor-gallery-item__content,.elementor-gallery-item__overlay{height:100%;width:100%;position:absolute;top:0;left:0}.elementor-gallery-item__overlay{mix-blend-mode:var(–overlay-mix-blend-mode);transition-duration:var(–overlay-transition-duration);transition-property:mix-blend-mode,transform,opacity,background-color}.elementor-gallery-item__image.e-gallery-image{transition-duration:var(–image-transition-duration);transition-property:filter,transform}.elementor-gallery-item__content{display:flex;flex-direction:column;justify-content:var(–content-justify-content,center);align-items:center;text-align:var(–content-text-align);padding:var(–content-padding)}.elementor-gallery-item__content>div{transition-duration:var(–content-transition-duration)}.elementor-gallery-item__content.elementor-gallery–sequenced-animation>div:nth-child(2){transition-delay:calc(var(–content-transition-delay) / 3)}.elementor-gallery-item__content.elementor-gallery–sequenced-animation>div:nth-child(3){transition-delay:calc(var(–content-transition-delay) / 3 * 2)}.elementor-gallery-item__content.elementor-gallery–sequenced-animation>div:nth-child(4){transition-delay:calc(var(–content-transition-delay) / 3 * 3)}.elementor-gallery-item__description{color:var(–description-text-color,#fff);width:100%}.elementor-gallery-item__title{color:var(–title-text-color,#fff);font-weight:700;width:100%}.elementor-gallery__titles-container{display:flex;flex-wrap:wrap;justify-content:var(–titles-container-justify-content,center);margin-bottom:20px}.elementor-gallery__titles-container:not(.e–pointer-framed) .elementor-item:after,.elementor-gallery__titles-container:not(.e–pointer-framed) .elementor-item:before{background-color:var(–galleries-pointer-bg-color-hover)}.elementor-gallery__titles-container:not(.e–pointer-framed) .elementor-item.elementor-item-active:after,.elementor-gallery__titles-container:not(.e–pointer-framed) .elementor-item.elementor-item-active:before{background-color:var(–galleries-pointer-bg-color-active)}.elementor-gallery__titles-container.e–pointer-framed .elementor-item:before{border-color:var(–galleries-pointer-bg-color-hover);border-width:var(–galleries-pointer-border-width)}.elementor-gallery__titles-container.e–pointer-framed .elementor-item:after{border-color:var(–galleries-pointer-bg-color-hover)}.elementor-gallery__titles-container.e–pointer-framed .elementor-item.elementor-item-active:after,.elementor-gallery__titles-container.e–pointer-framed .elementor-item.elementor-item-active:before{border-color:var(–galleries-pointer-bg-color-active)}.elementor-gallery__titles-container.e–pointer-framed.e–animation-draw .elementor-item:before{border-left-width:var(–galleries-pointer-border-width);border-bottom-width:var(–galleries-pointer-border-width);border-right-width:0;border-top-width:0}.elementor-gallery__titles-container.e–pointer-framed.e–animation-draw .elementor-item:after{border-left-width:0;border-bottom-width:0;border-right-width:var(–galleries-pointer-border-width);border-top-width:var(–galleries-pointer-border-width)}.elementor-gallery__titles-container.e–pointer-framed.e–animation-corners .elementor-item:before{border-left-width:var(–galleries-pointer-border-width);border-bottom-width:0;border-right-width:0;border-top-width:var(–galleries-pointer-border-width)}.elementor-gallery__titles-container.e–pointer-framed.e–animation-corners .elementor-item:after{border-left-width:0;border-bottom-width:var(–galleries-pointer-border-width);border-right-width:var(–galleries-pointer-border-width);border-top-width:0}.elementor-gallery__titles-container .e–pointer-double-line .elementor-item:after,.elementor-gallery__titles-container .e–pointer-double-line .elementor-item:before,.elementor-gallery__titles-container .e–pointer-overline .elementor-item:before,.elementor-gallery__titles-container

梨山に「早春茶」はありません

お茶好きの皆様、梨山、福壽山農場周辺、そして大禹嶺に早春茶はありません。早春茶が採れるのは中・低標高の茶産地だけで、標高1000mを超える茶畑の茶樹が冬眠から覚めるのは2月に入ってから。春茶が出回るのは、どうあがいても3月末以降になります。標高2000mに達する梨山ならなおさらです。 梨山に早春茶がないことは、お茶に詳しい方ならご存知のはずですが、初心者の方はご存じないことが多いようです。こうした誤解が生まれるのは、多くの同業者が販売しているせいでしょう。店長も2月にネットオークションで見かけましたし、街の実店舗でも山のように売られています。あちこちに「梨山早春茶」があふれているのに、なぜか本場の梨山だけは見つかりません(笑)。 本当に早春茶をお探しなら、南投の名間郷、鹿谷、竹山鎮といった中・低標高の茶産地(だいたい標高600m以下の茶畑)で収穫されています。1000m以上の茶畑で早春茶が出ることはまずありません。ふと思ったのですが、竹山鎮には「不知春」と呼ばれる場所があり、番仔田の茶産地に行く途中に必ず通ります。ここの早春茶はとても有名ですよ。 ちょうど数日前に梨山で写真を撮ってきました。標高1600mから2100mの茶畑ですが、早春茶どころか、まだ新芽すら出ていません。写真は3月13日と14日に、梨山的新佳陽と福壽山農場の近くで撮影した茶樹です。これで早春茶が摘めるように見えるでしょうか? 余談ですが、昨年中部横貫公路の78km地点にある霊甫橋付近で土砂崩れがあり、この区間は現在も復旧工事中で、通行できるのは火曜日のみとなっています。昨年の冬茶は土砂崩れの影響で徳基ダム経由の迂回ルートを通ることになり、遠回りしたせいで品質が大きく落ちてしまいました。春茶のシーズンまであと2か月もありませんが、また同じことにならないといいのですが。

茶園の灌漑システム

茶園の灌水システム:とびきり美味しいお茶を作るための重要な秘訣 6

灌水システムは茶園管理において非常に重要な要素であり、店長が上質な茶園において「なくてはならない」設備と考えているものです。降雨量の少ない高山茶の産地において、灌水システムのない茶園が良質なお茶を生産できる確率は極めて低いです。 茶園の灌水システムは良質な茶葉に不可欠な設備 高山茶の茶園において灌水システムが極めて重要な理由は、高山の降雨量が非常に不安定だからです。梨山を例に挙げると、雨は主に5月から9月に集中しますが、春茶の生育期(3〜4月)や冬茶の一部生育期(10月)にはほとんど雨が降りません。生育期に水不足になると、茶葉の成長品質に深刻な悪影響を及ぼします。そのため、お茶の品質を追求する茶園の管理者は「必ず」灌水システムを設置します。優れた灌水システムには次のような役割があります。 茶樹の日常的な水分要求を満たす。 萌芽期にたっぷりの水分を供給する。これにより茶葉が順調に芽吹くだけでなく、短期間で一斉に顔を出すため、収穫時の大きさを揃えることができます。大きさが揃った茶葉(茶菁)は、製茶の品質において非常に重要です。萌芽期の雨のめぐりが悪いと、大きさや新旧のバラつきがある「公孫葉」と呼ばれる状態になってしまいます。 肥料の吸収には水が欠かせません。安定した継続的な灌水がなければ肥料は分解されず、土壌に分解された後も、茶樹へ持続的な水分供給がなければ、茶樹は水分を吸収する際に肥料を体内に取り込んで活用することができません。そのため、途切れない安定した水がなければ、茶樹は肥料をうまく吸収することができないのです。 ただし、高山茶の産地に灌水システムを設置するのは実際になかなか大変です。まず、傾斜地という地形の問題から、設置コストがかなり高くなります。次に、水源の確保が容易ではない点です。最もシンプルな貯水タンクでさえ十数万元以上の費用がかかり、さらに導水管、スプリンクラーなどの設備や設置費用を合わせると、数十万から百万元を超えることも珍しくありません。茶園のオーナーの中には、こうした費用を負担しきれなかったり、面倒くさかったりという理由で、灌水システムの設置をせず、天候だけに頼る選択をする人もいます。 茶商である店長の視点から見ると、高山茶を買い付ける際、完璧な灌水システムが備わっているかどうかを重要な判断基準の一つにしています。水不足の茶葉は成長が不均一になり、肥料の栄養分も吸収されにくいため、品質を最高潮まで高めるのは困難です。生育期に十分な雨に恵まれない限り、店長は灌水システムのある茶葉しか選びません。 灌漑システムを見れば、管理者がどれだけ茶園の管理に心を砕いているかがわかります。十分な水源を確保するため、何キロも離れた場所から多額の費用を投じて水を引く茶工場もあり、導水パイプラインだけでも数百万円(NT$)の費用がかかります。同じ茶産地や収穫条件であっても、管理者によってお茶の品質にこれほど大きな差が出るのは、まさにこれが理由です。

ヒノキやイチョウを植えた茶畑の茶葉は品質が良い?

時々お客様から、イチョウの木やリンゴの木の下で育てたお茶を扱っているかと尋ねられます。店長が気になって聞いてみたところ、お客様はそのようなお茶にはイチョウやリンゴの香りがすると耳にしたそうです。それを聞いてひっくり返りそうになりました。イチョウの木ってすごく臭いませんか?ヽ(o^▽^o)ノ /*! elementor – v3.10.0 – 09-01-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 店長の考えでは、茶畑に木を植えることは品質にとって大きなマイナス要因となります。なぜなら、木が養分や水分、日光を奪い合ってしまい、茶の木に十分な栄養と光が行き届かなくなるため、茶葉の品質に悪影響を及ぼすからです。それなのに、なぜわざわざ茶畑に木を植えるのでしょうか?こうしたケースの多くは土地にまつわる問題が原因です。例えば、林地で茶を栽培していたり国有地を占有していたりする場合、公的機関が介入すると、農家は形だけでも木を植えてごまかし、行政側も目をつぶるため、茶畑の真ん中に木が生えているような光景が生まれるのです。 ヒノキは成長が遅く、茶の木への影響が比較的少ないため最も人気があります。ただ、木陰が厚いので頻繁に剪定しなければならないのがデメリットです。もう一つはイチョウで、ヒノキよりも成長が遅いうえに冬には葉がすべて落ちるため、剪定の手間が省けて観光面での効果もあり、近年ではイチョウを植えるのが比較的流行しています。 茶畑の間に木を植えることには少なくないデメリットがあります。茶の木の養分を奪い、管理の妨げになるだけでなく、最大の問題は茶の木に当たる日光を遮ってしまうことです。その結果、一部の茶葉が「徒長」したり「成長が遅くなったり」してしまいます。こうした茶葉は風味が劣り、通常の茶葉と混ぜて製茶の段階で萎凋や水分調整を行うと、仕上がりにばらつきが出てしまいます。その結果として、茶葉全体の品質を引き下げてしまうのです。 また、これとは別に「果樹を植える」ケースもあります。これは大半が作物の転換期によるもので、例えばもともとのビンロウ畑(古坑や梅山あたりにたくさんあります)やナシ・リンゴ畑を茶畑に切り替える際、果樹の下に茶の木を植えてスムーズに移行しようとするものです。この状況はイチョウやヒノキを植えるよりもさらに悪く、果樹と茶の木で必要とする土壌の酸度(pH)が大きく異なるため、果樹と茶葉を同時に育てると、最終的にはどちらの作物も品質が落ちてしまいます。 茶園管理の観点から言えば、茶畑は日当たりが良く、木陰が少なく、風通しの良い場所がベストです。茶畑の合間に木が植えられていると、美味しいお茶ができる確率はグッと下がってしまいます。茶畑の中に木がある場合、どれほど標高が高くても、どれほど肥料をたくさん与えていても、店主としては関わらないようにしています。

最大の減点ポイント「公孫芽」

今年の阿里山茶の産地は干ばつに見舞われ、生育の遅れや収穫量の減少だけでなく、多くの茶畑で茶葉の生育ムラや「公孫芽(こうそんが)」が発生しています。今年の公孫芽はおそらくここ20年で最悪の状況と言えるでしょう。 /*! elementor – v3.12.1 – 02-04-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 公孫芽とは茶葉の生育が不揃いになり、古い葉(おじいちゃん)と若い葉(孫)が混ざり合う割合が高すぎる状態を指します。写真(図2)をご覧いただくと、新芽の出方が揃っていないのがはっきりと分かります。同じ茶の木(図3)であっても、やっと芽が出始めたものもあれば、すでに開葉(老葉)しているものもあり、これが深刻な公孫芽です。 自然の条件下では、古い葉と若い葉が混在するのはよくあることで、茶農家は剪定やたっぷりの灌水を行って茶の木が一斉に芽吹くようにし、これによって公孫芽の割合を大幅に減らしています。今年は雨不足に加え、十分な灌水ができなかったため、公孫芽の問題が特に深刻化しました。 公孫芽は茶葉の品質において「最大の減点ポイント」です。老葉と若葉が混ざった状態で製茶しても良い品質にはならず、水分調整や萎凋(いちょう)のタイミングが合わず、最終的には全体の品質低下を招いてしまいます。公孫芽に対する唯一の解決策は「分けて収穫する(分批採)」ことです。つまり、まず成熟した葉や老葉を収穫し(図4と図5はすでに収穫を済ませた状態です)、若葉は大きくなってから収穫します(紅茶や白茶に加工し直す人もいます)。しかし、この方法は茶摘み職人にとっても製茶職人にとっても非常に手間がかかり、それに伴ってコストも膨らむため、製茶工場のオーナーも歓迎しません。店長のような茶商の立場から言っても、公孫芽のある茶葉は品質が上がらないため、茶商としても好ましくないのです。 今年は干ばつと水不足により、多くの茶園で不揃いな芽(公孫芽)が発生しています。南へ行くほど被害が深刻で、茶産地によっては不揃いな葉の割合が半分を超えるところもあり、それはつまり摘採に適した葉が半分にも満たないということです。このような茶葉で質の良いものを作るのは非常に困難です。公孫芽の茶樹の写真を何枚か掲載しますので、今年阿里山茶をご購入される際の参考にしてみてください。

悩ましい茶の木のコケ

茶園管理における重要な作業の一つに「コケ取り」があります。これは茶の木に生えたコケを取り除く作業で、こうした寄生植物は茶の木の養分を奪ってしまいます。茶の木が養分不足になるとお茶の味が薄くなってしまうため、プロの茶園管理者は茶の木のコケ取りを重要業務と捉えています。 /*! elementor – v3.10.0 – 09-01-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} コケの除去は正直なところ結構面倒です。店長はある茶農家から、一番嫌いな管理作業はコケ掃除だと聞いたことがあります。手でむしり取るにしても高圧洗浄機で洗い流すにしても非常に手間がかかり、コケ類は茶の木の根元にびっしり付着して処理が大変だからです。それに比べれば、施肥や雑草取りのほうがずっと楽です。面倒くさがって手抜きをする管理者がいると、結果的に茶の木全体がコケだらけになってしまいます(図2)。 店長の知り合いの茶農家は、年に2回コケ取りを行っています。1回目は春茶の収穫後、夏の剪定のタイミングで、枝葉が少ないため作業がしやすいからです。もう1回は冬茶の収穫が終わった11月〜12月です。一般的には年1、2回の掃除で十分ですが、古い茶の木(古い枝は寄生されやすい)や、湿気が多く薄暗くて風通しの悪い茶園は特にコケが生えやすいため、年3回以上掃除が必要になることもあります。 多くの茶農家がこの作業をあまり重視していませんが、それは作業が多忙すぎるためか、あるいは費用対効果があまり感じられないためかもしれません。そのため1〜2年に1度しか掃除をせず、梨山のような高級茶の産地であっても、多くの茶園がこの作業を怠っています。図3は、梨山の標高2,000メートルを超える茶園の様子ですが、茶の木全体がコケやシダ植物に覆われ、葉っぱにまでコケが生えています(図4)。その品質がどうなっているかは、皆様も容易に想像がつくことでしょう。 苔が生育や茶葉の品質に与える影響を侮ってはいけません。本当に「大きな差」が出ます。2枚目、3枚目、4枚目の写真をご覧ください。茶の木にこれほどびっしりと苔や毛のようなものが生えていると、肥料の栄養分がすべて吸い取られてしまい、これで美味しいお茶ができるわけがありません。5枚目と6枚目の写真は、定期的に苔を取り除いている茶の木です。こちらの方がずっと美味しそうに見えるでしょう! 注1:定期的な中刈りや深刈りは、苔の予防に非常に効果的です。枝を剪定することで風通しが良くなり、株元まで日光が届くようになるため、苔の繁殖を防ぐことができます。そのため、夏季の剪定は茶葉の品質向上に大きく役立ちます。 注2:大葉種の紅茶やプーアール茶は味わいが非常に強いため、苔が栄養分の一部を吸収することで、お茶の渋みがマイルドになり刺激が抑えられます。そのため、あえて茶の木に苔を生やしたままにする農家もあります。一方、高山茶や烏龍茶は一般的に味わいの優しい小葉種であるため、このような手法をとることはありません。 注3:茶の木の苔を取り除く方法として、バーナーで焼き払ったり、高圧洗浄機とミネラルオイルを使ったりする農家もありますが、やはり手作業で苔を削り取る方法が主流です。

阿里山春茶水情調査

一昨日のニュース「水不足危機!奮起湖や阿里山の住民が水をめぐってホースを奪い合いトラブルに」を見て、店長も思わずギョッとしました。生活用水ですらそんな状態なら、お茶の栽培は一体どうなってしまうのか。そこで、この2日間にわたり阿里山の茶畑を見て回ったのですが、結果は本当に芳しくありませんでした。 /*! elementor – v3.10.0 – 09-01-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 今回見てきたのは主に標高800〜1000メートルの茶畑です。このエリアの半分は灌漑システムがなく、水不足のために茶樹の「育ちが悪く」、生育の不揃いや早期の開面(芽の成長が止まって開いてしまう現象)が見られるものがたくさんありました。残りの半分には灌漑システムがあるものの、山の上は水源が不足しているため、こちらも多くはパッとしない状態です。順調に育っている茶畑は、全体の1割ほどしかなさそうです。 上記で話したのは金萱の話ですが、晩生種である青心烏龍は「まったく芽吹いておらず」、例年よりも大幅に遅れています。青心烏龍もかなり厳しい状況だと店長は見ています。もともと乾燥に弱い品種ですし、金萱があんな状態では、烏龍が良い状態であるはずがありません。実際に、多くの青心烏龍の茶樹で「葉が黄色くなり」(写真3)、茶畑全体が枯れかけているところすらありました(写真4)。たとえ春の雨が降ったとしても、この悪化の流れを覆すのは難しそうです。 何人かの茶農家にお話を伺ったところ、今年の春茶の収穫量に対して非常に悲観的でした。収穫をすでに諦め、茶樹が干ばつに耐えて枯れないでいてくれることだけを願っているという農家もいます。今年の春茶の品質は、月頭に店長が申し上げた通り、どれだけ強力な灌漑システムを持っているかが勝負の分かれ目になりそうです。 水不足の大半の作物は育ちが悪いものですが、ブーゲンビリアは例外です。店長は、2021年の干ばつの時もブーゲンビリアが満開だったのを覚えています。今回は茶畑の写真があまり美しくないので、気分転換にブーゲンビリアの美しい写真をお届けします。気象予報では金曜日(3月24日)に雨が降るとのことですが、災害にならない程度にたくさん降ってくれることを願っています。そうでなければ、阿里山の村民たちが生活用水にも困ってしまいます。

梨山清境翠峰茶区の春の雨

3月25日の夜9時、梨山に雨が降りました。24時間で40ミリの雨量を記録し、一日の累積雨量としては満足のいくものでしたが、少し残念なのはそれがたった一日だけで、茶農家が期待していた3日間には届かなかったことです。それでも、この雨のおかげで茶の木もうるおい、大半の茶農家はすでにとても喜んでいます。 もう一つの主要な茶産地である清境茶区(翠峰、奇莱山、東眼山)はさらに幸運でした。ここ数日、台湾全体で最も累積雨量が多かったのがこのエリアで、26日の1日だけでも50ミリの降雨がありました。店長が茶農家とLINEでやり取りした際も、メッセージの端々からその喜びが伝わってきました(最高だね!~)。もう少し南側の竹山(竜鳳峡、三層坪、番仔田はいずれも竹山にあります)も約30ミリとまずまずの雨量でした。さらに南の雲林古坑や嘉義梅山、竹崎はやや少なく、10~20ミリ程度でしたが、無いよりはましと言ったところでしょう。 危機が完全に去ったとは言えませんが、25日の雨はまさに恵みの雨となりました。茶の木の渇きを潤すだけでなく、肥料の分解にも大いに役立ちました。さらに嬉しいことに山間部の水源にも水が戻り、少し前まで多くの茶園の水源や貯水タンクが「からっぽ」だったのが、これでまたしばらくは持ちこたえられそうです。天気予報によると木曜日(3月30日)にも再び前線がやってくるとのことですので、今度こそ茶産地の干ばつ危機が解消されることを願っています。 それから皆様にお伝えしておきますと、低標高の翠玉や金萱はすでに収穫が始まっています。店長がここ数日いくつか試飲してみましたが、品質は「お世辞にも良いとは言えず」、「収穫量も少なく」、「価格も安くない」ため、店長としては後から収穫されるものに良いものがあるか様子を見ることにしました。ただ、お茶ファンの皆様や同業の茶商の方々は心構えをしておいた方がよさそうです。今年の春茶は値上がりする可能性が濃厚です。

茶の「早すぎた開面」は大問題

先日もお伝えした通り、今年の春茶は水不足の影響で収穫量が減るだけでなく、「早すぎた開面」という現象が見られます。普段は生育旺盛な金萱茶さえも、この影響を免れることはできませんでした。経験上、今年スプリンクラーなどの灌漑用水がない茶畑の品質は、あまり期待できそうにありません。 お客様から「早すぎた開面とは何か」というご質問をいただきましたので、ここでご説明します。お茶の木は通常、5〜7枚の新芽を出し、一番先端に「芯(駐芽)」ができてその成長サイクルの新芽の伸びが止まります。先端の1枚目と2枚目の葉の大きさが同じくらいになると「開面」となり、茶葉が成長し老化していることを示します。例えば金萱茶の場合、通常は5〜7枚の葉がつき、長さが10 cmを超えてから開面します。しかし今年は、わずか3〜4枚しか葉がつかず、長さも3 cm足らずの段階で開面してしまいました。これが深刻な「早すぎた開面」の状態です。 画像2および3は、今年の中山間地域における水不足に見舞われた春茶です。よく見ると、先端の1枚目と2枚目の葉の大きさがほぼ同じで、すでに開面していることが分かります。画像4は昨年の通常の春茶ですが、こちらは7枚近く新芽が出ていてもまだ開面しておらず、その違いは一目瞭然です。 「早すぎた開面」は収穫量を減らすだけでなく、茶葉の品質を急速に低下させます。なぜなら、葉の繊維化が進み、味わいが薄くなってしまうからです(茶葉は若いほど、旨味成分が豊富です)。さらに、「早すぎた開面」は茶摘みや製茶の作業も難しくし、製茶全体のクオリティに影響を与えます。そのため、「早すぎた開面」となったお茶は品質が劣る可能性が高く、生産者や茶商にとって最も避けたい事態なのです。 ここ二日ほど阿里山や竹山の中標高の茶畑をまわってみたところ、多くの茶葉に「早すぎる開面(成熟)」による品質低下が見受けられました。しっかりとした灌漑用水が確保されている少数の茶園を除いては、どこも影響を受けています。よほどのことでもない限り、この良質な茶葉を巡って茶問屋たちの激しい争奪戦が繰り広げられることでしょう。

高山青心烏龍の芽吹き

先週、春の恵みの雨が降り、南投と台中の二大高山茶区でもまとまった雨となりました。ここ数日、高山茶の主力品種である青心烏龍が芽吹き始めていますが、少し頭の痛い問題があります。それは、多くの茶樹が一斉に芽吹いてしまったため、収穫時期が集中しすぎて間に合わなくなる懸念があることです。 /*! elementor – v3.12.0 – 29-03-2023 */ .elementor-widget-image{text-align:center}.elementor-widget-image a{display:inline-block}.elementor-widget-image a img[src$=”.svg”]{width:48px}.elementor-widget-image img{vertical-align:middle;display:inline-block} 収穫期をずらすことは、茶農家にとって重要な課題です。例年、天候に恵まれている時は、剪定や水やりを工夫して茶樹の芽吹きを分散させることができます。そうすればA茶園の収穫を終えてからスムーズにB茶園に移ることができ、効率的な収穫だけでなく茶葉の品質を最大限に高めることもできます。しかし今年は水不足で、多くの茶園でその水やり作戦が使えませんでした。先週の春雨が降った途端、茶樹のスイッチが入ったかのように一斉に芽を出し、その成長スピードも非常に早いのです。 茶樹が一斉に芽吹くということは、収穫適期も数日間に集中することを意味します。そうなると茶摘み人手争奪戦は必至で、最悪の場合は収穫が間に合わなくなってしまいます。過去にも何度かこうした状況に直面したことがあり、茶摘みさんが確保できず、最終的に機械で収穫せざるを得ない事態になりました。高標高の春茶を機械で収穫するなど、本当に珍しいことです。また、別の茶園では収穫が十数日遅れてしまい、そのお茶は白湯と変わらないほど味が薄くなってしまいました。 ここ数年はコロナ禍の影響もあり、茶摘みの人手不足がずっと続いています。そのため、茶農家としては収穫時期が集中しすぎることに少しピリピリしています。10日前には水不足で芽が出ないと心配していたのに、今度は逆に芽吹き時期が集中しすぎて茶葉の成長が早すぎることを恐れているのです。おてんとう様商売というのは、いつの時代も悩みが尽きないもののようです。

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